JLPTの読解の問題形式|レベルごとの大問と授業での練習
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日本語能力試験のレベル(N5〜N1)は難しさの目安として示すもので、試験の主催者とは関係がなく、合格を保証するものではありません。
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日本語能力試験(JLPT)の読解は、学習者がつまずきやすい科目の一つです。授業で対策をするときは、まずレベルごとにどんな形式の問題が出るのかを押さえておくと、練習に使う読み物を選びやすくなります。この記事では、試験の公式サイトにある「試験科目と問題の構成」と「よくある質問」をもとに、読解の問題形式を整理します。
読解はどの試験科目に入っているか
日本語能力試験は、言語知識・読解・聴解の三つの要素で、日本語のコミュニケーション能力を測る試験です。読解は単独の科目ではなく、ほかの言語知識と同じ試験科目の中で出題されます。
- N1とN2:「言語知識(文字・語彙・文法)・読解」の一つの科目にまとまっています。
- N3・N4・N5:「言語知識(文字・語彙)」と「言語知識(文法)・読解」の二つに分かれ、読解は後者に入ります。
公式サイトのよくある質問では、N3・N4・N5で科目を分けている理由を、出題できる語彙や文法の項目が少なく、一つにまとめるといくつかの問題がほかの問題のヒントになることがあるため、と説明しています。試験時間は、N1の「言語知識(文字・語彙・文法)・読解」が110分、N4の「言語知識(文法)・読解」が55分、N5の「言語知識(文法)・読解」が40分です。そのほかのレベルの時間は、公式サイトの表で確かめてください。
読解の大問とレベルの対応
公式サイトでは、測ろうとしている能力ごとにまとめた問題のまとまりを「大問」と呼んでいます。読解の大問がどのレベルで出るかを表にすると、次のとおりです(○が出題あり)。
| 大問 | N1 | N2 | N3 | N4 | N5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 内容理解(短文) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 内容理解(中文) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 内容理解(長文) | ○ | ― | ○ | ― | ― |
| 統合理解 | ○ | ○ | ― | ― | ― |
| 主張理解(長文) | ○ | ○ | ― | ― | ― |
| 情報検索 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
内容理解(短文・中文)と情報検索は、どのレベルにもあります。統合理解と主張理解は、N1とN2だけです。内容理解(長文)は、N1とN3で出題されます。
大問ごとの練習に向く読み物
大問の名前から、どんな読み方の練習が要るかが見えてきます。授業で使う読み物の種類を、大問に合わせて選ぶと練習の狙いがはっきりします。
- 内容理解:短い説明文やお知らせ、出来事を伝える文章を読み、要点や理由を答える練習。その週の出来事を短くまとめた読み物が使えます。
- 統合理解:同じ話題について書かれた複数の文章を読み比べる練習。一つの出来事について、立場の違う二つの短い意見文を用意します。
- 主張理解:論理の通った長めの文章から、筆者の主張をつかむ練習。社説のように意見を述べる文章の形で書いた読み物が向いています。
- 情報検索:案内・広告・表などから、必要な情報を探す練習。行事の案内や時刻表、料金表の形にした読み物が使えます。
授業での練習の組み立て方
- クラスの目標のレベルで、どの大問が出るかを表で確かめる。
- その大問に合った形の読み物(説明文・意見文・案内など)を用意する。
- はじめは時間を区切らずに読み、語彙と内容を確かめる。
- 慣れてきたら時間を区切って読み、選択肢の根拠になる部分に線を引かせる。
- 答え合わせでは、正解の根拠が本文のどこにあるかをクラスで話し合う。
試験の解答は、多枝選択によるマークシート方式です。授業では、選択肢を選ぶだけでなく、なぜその答えになるのかを本文の言葉で説明させると、読み方の力が身につきます。
練習に使う問題についての注意
公式サイトのよくある質問によると、試験問題の著作権は主催者の国際交流基金と日本国際教育支援協会が持っており、無断で転載・複写・複製することは禁じられています。授業で試験の形式に慣れさせたいときは、公式サイトで公開されている問題例を見たうえで、同じ形式の問題を先生が自分で作るのが安全です。また、2010年に試験が改定されてからは、語彙や漢字、文法項目のリストが載った『出題基準』は公開されていません。級ごとの語の数などが書かれた古い資料は、今の試験の基準ではない点に気をつけてください。
よくある質問
JLPTの読解はどの試験科目で出ますか?
N1とN2は「言語知識(文字・語彙・文法)・読解」、N3・N4・N5は「言語知識(文法)・読解」の科目で出題されます。
どのレベルにも出る読解の問題はどれですか?
公式サイトの試験問題の構成では、内容理解(短文)、内容理解(中文)、情報検索の三つが、N1からN5までのすべてのレベルで出題されます。
統合理解と主張理解はどのレベルで出ますか?
N1とN2だけで出題されます。
試験の問題をコピーして授業で配ってもよいですか?
公式サイトのよくある質問によると、試験問題の著作権は国際交流基金と日本国際教育支援協会が持ち、無断で転載・複写・複製することは禁じられています。授業では、公開されている問題例を参考に、同じ形式の問題を自作するのが安全です。
出典
- 試験科目と問題の構成(日本語能力試験(国際交流基金・日本国際教育支援協会)・ウェブページ)
- よくある質問(日本語能力試験(国際交流基金・日本国際教育支援協会)・ウェブページ)
- 日本語能力試験の特徴(日本語能力試験(国際交流基金・日本国際教育支援協会)・ウェブページ)
- N1~N5:認定の目安(日本語能力試験(国際交流基金・日本国際教育支援協会)・ウェブページ)
- 2021年度 海外日本語教育機関調査 結果概要(国際交流基金・2021年度)
- 在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン(出入国在留管理庁・文化庁・2020年8月)
出典の確認日:2026年10月15日
この記事は、公開日時点の公的な資料をもとにした一般的な情報です。試験の内容や資料は変わることがあります。最新の内容は、それぞれの公式の情報でご確認ください。